悩みを解決「嫌われる勇気」【アドラーの教え】

本レビュー

嫌われる勇気【アドラーの教え】悩みを解決

嫌われる勇気ってなに?

なんで嫌われないといけないの?

嫌われない方がいいじゃん?なんなら嫌われないように生きてますけど?

本の題名から見るとどういった内容かわかりにくいかも知れませんね。
この本は、世界累計500万部超のベストセラー本です。

なぜこの本がそんなに売れているのか、それは今までの自己啓発本とはひと味もふた味も違った作品だからです。
そんな「嫌われる勇気」について今回ご紹介していきたいと思います。

本書は、哲人(先生)と青年の対話形式になっており、非常に読みやすいです。

アドラーって誰?

そもそもアドラーって誰?という方もいると思います。

アドラー(アルフレッド・アドラー)とは、フロイト(ジークムント・フロイト)・ユング(カール・グスタフ・ユング)に並ぶ3大心理学巨頭になります。

フロイト・ユングは、原因論を提唱しました。
一方アドラーは目的論を提唱しました。
アドラーがあまりメジャーではないのはこれまで心理学では、原因論を多く取り扱うメディアが多かっためだと思われます。

原因論とは?

フロイト・ユングの原因論とは、簡単にいうと「過去の出来事により未来が構築される」ということです。

代表的なのは、「トラウマ」です。
例えば、学生時代にいじめにあって、大人になってからも家から出ることができなくなってしまった。など過去の経験が今現在の行いに結びついているというのが原因論になります。

目的論とは?

一方、アドラーの目的論とは、「目的が先にあり、その目的を達成するために行動している」ということです。

この考え方は、原因論と真逆で「トラウマ」というものは存在しないという考え方です。
先程の家から出れなくなってしまった。というのは、「家から出たくないから出ていないだけ」という内容です。それは、過去が原因なのではなく、今「親にかまって欲しい」とか「今の生活が楽しい」など自分の目的を達成するために行動しているという考え方です。

感情が先に来るのではなく、目的のために感情を作っているということです。

例えば、喫茶店でコーヒーをこぼされて、怒鳴っている人がいるとします。
仮に感情が先であった場合、そこにナイフがあったら店員を刺しますか?
そこまでは、しないでしょう。
そう、感情はコントロール出来てしまうのです。

感情が先で行動があとという思い込みは、間違いなのです。

目的論とは、厳しいように聞こえますが、これほど未来に向かっている考え方はないのです。

過去にどんなことがあったとしても、今を生き、未来に向かう考え方です。

 



人生が劇的に変わる重要項目2選

本書の結論

「課題の分離をする」
「承認欲求を捨てる」

この2つについて詳しくお話ししていきます。

この本は、悩みを抱えていて、一歩を踏み出すことができない方におすすめです。
やりたいことがあるけど、行動できない。とか、やりたいことがそもそもないけどどうしよう。とか
なんでも悩みについてアプローチができます。

この2つを頭に入れて生活するだけで人生が劇的に変わります。

課題の分離

課題の分離とは、
「自分がコントロールできることは一生懸命ことない、コントロールできないことが考えなくていい」
ということです。

わかりやすい例えで、「馬を水辺に連れて行くことはできるが、水を飲ませることはできない」という言葉があります。
・馬を水辺に連れて行くこと=自分の課題
・水を飲む=相手の課題
要は、他人の課題は自分にはコントロールすることができないので考えても仕方ないということです。

課題の分離を見分ける方法
「その選択によりもたらされる結末を誰が受け取るのか」

それが自分であれば、自分の課題。相手であれば相手の課題になります。

承認欲求を捨てる 

課題の分離を言い換えるとこの承認欲求を捨てるということになります。

簡単にいうと「誰かに褒められたい」「褒められるために行動する」ということはやめましょうということです。
この行動は、他人の課題を受け入れることになりコントロールが効かない状況になってしまいます。

「自分がたのしい」「自分が幸せと感じる行動」という自分の課題を目的にしましょう。

そして、誰かに褒められるのではなく、他者貢献のために動きましょう。

例えば、職場でゴミ捨てをした時に誰か見ていないかな?とか思うのは、承認を求めている状態になります。
ゴミ捨てをしたことで役に立った!と思うことこれが他者貢献です。それ以上は考えないのです。

「役に立った!OK」というのは、自分の課題であり、自分がどう感じるかが鍵です。そのため、そこに他人は介在していません。それ以上「誰かに感謝されるかな?」とか考えると、相手の課題になってしまいます。そうなると自分ではどうにもできないので「悩み」になってしまうのです。

こうやって日々の生活を考えて行くことで、「悩み」というのが徐々に薄れて行くのではないでしょうか。

アドラーの教え

今回、重要項目を2つに絞りましたが、そのほかにも「すべての悩みは対人関係である」とか「横の関係」・「共同体感覚」について紹介されています。

そのあたりについては、動画で出されている方がたくさんいらっしゃいますので参考にしてください。
また、本を読む時間がないという方には、オーディオブックがおすすめです。
通勤時間や休憩時間に、聴くだけで勉強や読書が可能になります。

人気がゆえにまとめ動画がたくさん!

このアドラーの考え方は、さまざな見解があるため、否定的な意見もあります。
私としては、0か100かで考える必要はないと思っているので、否定をするのではなく
「そういった考え方もあっていい」と受け入れておくと生活する上で心が楽になると考えます。
参考にいくつか動画を貼っておきます。

いろんな見解があり面白いので「悩み」を抱えている方はぜひご覧ください。

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